第15回「恵比寿映像祭」が東京・恵比寿の東京都写真美術館などで始まった。「テクノロジー?」をテーマに、時代ごとのアートと技術の関わりをひもとく作品が集まった。
中国生まれのルー・ヤン(1984年生まれ)による映像作品「DOKU The Self」は生死、輪廻転生(りんねてんしょう)、世界の認識の仕方といった普遍的な命題を、バーチャル空間から問いかけた。強烈なビジュアル表現と音楽によって、本人がモデルとなったアバターの、異世界での思考に引きずりこむ力作だ。その隣には東京生まれのホウコォ・キュウ(同)が単管パイプに貫かれて機能を失ったディスプレーを展示。発展を続ける映像表現を支えるテクノロジーの本質を突いた。19日まで。入場無料。