キム・ハク「生きる Ⅳ」展より

【写真展】
キム・ハク写真展「生きる Ⅳ」
横浜・黄金町

文:高橋咲子(毎日新聞記者)

写真

 カンボジア内戦の記憶と歴史をたどるカンボジアの作家、キム・ハク(1981年生まれ)による写真展「生きる Ⅳ」が横浜市中区黄金町の高架下スタジオSite-Aギャラリーで開催されている。

 「生きる」は、内戦時の苦難について、写真と文章で記録するプロジェクト。2014年に開始し、生き延びた人を訪ねて国内外で撮影している。本展では、留学生や難民として来日し、神奈川県などで暮らす人たちを取材。故郷とのつながりを伝える民族衣装や、生きる糧であった販売用の歌のカセットテープなど持ち物を撮影した写真を展示するほか、移民として重ねた時間に敬意を示すようなポートレートを展示している。

 25日まで。23、24、25日には作家らも参加するトークイベントを開催。詳細はhttps://koganecho.net/で。

2022年9月21日 毎日新聞・東京夕刊 掲載

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