多くの来場者でにぎわう「ガウディとサグラダ・ファミリア展」の展示会場

 スペインの建築家、アントニオ・ガウディ(1852~1926年)が全力を傾けたバルセロナ市の「サグラダ・ファミリア聖堂」に迫る「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が東京・竹橋の東京国立近代美術館で開かれている。9月10日まで。

 没後も遺志が継がれ、建設は進行中だが、いよいよ完成に近づいているという。本展はガウディの独創性を古今東西の建築▽自然▽幾何学――に見いだし、100点超の図面、模型、写真、資料などから紹介した。

 柱や塔といった目立つ部分にとどまらず、給水塔や換気塔といった「脇役」にすら複雑な構造によってひとつずつ表情が与えられていて驚く。この聖堂が生命を宿すように見えるとすれば、急がず、徹底的にこだわった細部への配慮ゆえだと分かる展示だ。

2023年8月28日 毎日新聞・東京夕刊 掲載

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