
東京国立近代美術館(東京・竹橋)の開館70年を記念する「重要文化財の秘密」(毎日新聞社ほか主催)が17日から同館で始まる。明治以降の絵画・彫刻・工芸で重要文化財に指定された作品のみで構成。発表当初は表現の新しさゆえに「問題作」とされたものが時をへて「傑作」となった評価の変遷にも注目する内容となった。
同館の大谷省吾副館長は「名品を並べたというだけではない。何をもって『貴重』とされ、どうしてこれが重要文化財に指定されたのか、といった視点で見てほしい」と語る。16日には内覧会が開かれた。5月14日まで開催。会期中の展示替えあり。問い合わせは050・5541・8600(ハローダイヤル)。
2023年3月17日 毎日新聞・東京朝刊 掲載