初来日したベラスケスの「卵を料理する老婆」(1618年)

 西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を集めた「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」(毎日新聞社など主催)が16日、神戸市立博物館(神戸市中央区)で開幕する。ラファエロやレンブラントらルネサンス期から19世紀後半の主要な巨匠の作品に加え、英国やスコットランドの画家らの名品約90点を時代順に紹介する。

 スコットランド国立美術館は1859年の開館以来、地元名士らの寄贈や寄託により収蔵品の拡充を続けてきた。イングランド絵画やスコットランド絵画では唯一無二のコレクションを有するなど、ヨーロッパでも屈指の規模を誇る。

 展覧会には、初来日となるベラスケスの「卵を料理する老婆」や肖像画家レノルズの代表作「ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち」などが並ぶ。学芸員の高橋佳苗さんは「美の巨匠たちの作品を通じて西洋美術史の歩みをたどり、その世界観に触れてほしい」と話している。

 9月25日(日)まで。問い合わせは同館(078・391・0035)。

2022年7月16日 毎日新聞・兵庫版 掲載

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