全国のバス停を撮り続ける東京都杉並区の会社員、柴田秀一郎さん(58)が16~27日、新宿区西新宿1のOM SYSTEM PLAZA(旧オリンパスプラザ東京)で写真展「バス停探訪の旅~標(しるべ)バス停第二章」を開く。
1998年からバス停をモチーフに取材を重ねる柴田さん。四半世紀続けるなかで、バス停をめぐる周辺環境の変化を目の当たりにした。本展では、過去に撮影したバス停をほぼ同じ場所から写し、並べて見せる。例えば、2009年に群馬県長野原町にあったバス停=写真上=は、22年の写真ではダム湖の底に沈んでいることが分かる=同下。バス路線が廃止された自治体も少なくないといい、柴田さんは「日本の過疎化の問題も含めて作品から見えてくることを信じている」と語る。
2022年6月8日 毎日新聞・東京夕刊 掲載