オンラインイベント「国宝からひもとく日本の美術」に登壇した古田亮・東京芸術大大学美術館教授(右)と、美術ライターの橋本麻里さん=東京都港区の毎日新聞麻布赤坂販売所で2022年12月9日、小林知史撮影

【オンラインイベント】
「国宝からひもとく日本の美術」でクロストーク

文:平林由梨(毎日新聞記者)

イベント

日本美術

 毎日新聞社が主催するイベント「国宝からひもとく日本の美術」が2日、オンラインで開かれ、約400人が参加した。

 東京芸術大大学美術館の古田亮教授と、日本美術が専門のライター、橋本麻里さんが、国宝の歴史的な位置づけや、選ばれる基準などについて「平家納経」「風神雷神図屛風」といった作品や、伊藤若冲、梁楷(りょうかい)といった作家をあげながらクロストークした。

 国宝の維持・活用をめぐっては、古田さんは「国宝を修復する人材が育たなければ保存は困難。予算だけでなく、問題の裾野は広い。そうしたことにも関心を払ってほしい」。橋本さんは「国宝を見て楽しむとき、それを維持する政治のことも考え、次の選挙、どうしようかなと思ってもらえたら」と結んだ。

2022年12月14日 毎日新聞・東京夕刊 掲載

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