【美とあそぶ】野性爆弾 くっきー!さん/4止絵を描くのは遊びの究極

文:大沢瑞季(聞き手、毎日新聞記者)

インタビュー

 ずっと絵のモチーフを縁取りしていたんですが、パリのルーブル美術館に行った時に、西洋画ってアウトラインがないことに気づいたんですね。基本的に外から影響を受けないのですが、自分もやりたいと思って描いた作品です。だから、この顔つきもどこか西洋感があるでしょ。

 氷が解けて、地球の陸地が全て海に沈んだら、人間はどう進化するか? そんな設定で描いたシリーズ作の一枚で、海の中で生きる進化した人間を表現しました。背景は赤が多いですが、体調によって少し色味が変わります。体調がいいと、明るめの赤になります。

 僕にとって、絵を描くことは遊びの究極って感じ。人から見たらストイックに見えるかも。でも、僕としてはめちゃめちゃ力入れて遊んでます。努力を努力と感じないことが、ほんまの好きな遊びなんじゃないですか?

PROFILE:

くっきー!さん

1976年、滋賀県生まれ。94年、お笑いコンビ「野性爆弾」を結成。2019年、米ニューヨークの世界最大級の美術マーケット「ArtexpoNewYork」に参加し、最も注目する5人に選ばれた。

2022年11月14日 毎日新聞・東京夕刊 掲載

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