【美とあそぶ】伊藤かずえ/4止マイペースに続けたい

文:聞き手・榊真理子(聞き手、毎日新聞記者)

 東京・六本木の国立新美術館で開かれる公募「万紅展」に今年、出品した作品です。中国の詩人、陸游の詩。「花はみんな咲き終わって、すっかり緑の木陰になった」という意味です。私が習っている教室では、よくこのような淡墨を使います。

百花過盡緑陰成

 写真のように大きな作品は、畳の上に紙を広げて、全身を使って書きます。2時間くらい練習すると疲れてきて、先生に「今日はそろそろおしまいね」と言われます。その頃にはすっかり汗だくになっています。

 手作業が好きで、娘が小さな頃はバッグや帽子など洋裁に夢中でした。最近はアクセサリー作りにもはまっています。書道もそうですが、できあがるまでの過程が楽しいですね。

 書道を始めて5年。毎月昇段できるわけではありませんが、生きる活力として、マイペースに続けていきたいです。

PROFILE:

伊藤かずえ(いとう・かずえ)さん

1966年、神奈川県生まれ。79年、映画「花街の母」でデビュー。テレビドラマ「ポニーテールはふり向かない」(TBS系)で主役を演じ、以後、「ナースのお仕事」(フジテレビ系)など多くのドラマ、映画、バラエティーに出演。ユーチューブチャンネル「やっちゃえ伊藤かずえ」配信中。

2022年10月17日 毎日新聞・東京夕刊 掲載

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