習作3点

【美とあそぶ】
伊藤かずえ/2
教室での交流 楽しみ

文:榊真理子(聞き手、毎日新聞記者)

 書道教室には週1回通い、午後2時から6時くらいまで、毎回30枚ほど書いて練習します。教室には、小学生から私より年上の方まで集まり、学校の話を聞いたり作品を見せ合ったり、ワイワイやっています。その交流も楽しみの一つです。

 最初は写真の下段左にあるように、一般の課題のみを練習していました。その後にかな(上段)、最近になって臨書(下段右)も始めました。万葉集の歌の意味を知ると、昔の人は想像力が豊かだと感じますね。臨書は特に難しくて毎回緊張します。作品を見た友人などから「上達が早いね」と言われることもありますが、先生の指導が分かりやすいお陰です。

 私が所属する「青雲会」では毎月、昇段試験があり、これもやりがいにつながります。家で練習を重ねた時期もありますが、悪い癖がつくのが怖いので、今は教室のみで、集中して書いています。

PROFILE:

伊藤かずえ(いとう・かずえ)さん

1966年、神奈川県生まれ。79年、映画「花街の母」でデビュー。テレビドラマ「ポニーテールはふり向かない」(TBS系)で主役を演じ、以後、「ナースのお仕事」(フジテレビ系)など多くのドラマ、映画、バラエティーに出演。ユーチューブチャンネル「やっちゃえ伊藤かずえ」配信中。

2022年9月26日 毎日新聞・東京夕刊 掲載

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