カメラを始めたのは、吉本興業の芸人になったばかりの19歳の時です。実家に祖父の形見だったアナログの一眼レフがあったので、そのカメラで撮るようになりました。当初は露出補正などの知識はありませんでしたが、カメラ好きの芸人仲間らと情報交換する中で、カメラの奥深さを知り、どんどん好きになりました。

　当時は毎日、首からカメラをぶら下げて出かけてました。人がいる日常の風景を撮るのが好きだったので、劇場で芸人仲間をパシャパシャ撮ってました。嫌がる芸人もいたけど、気にせず撮ってたら「善しに撮られるのは仕方ない」って思われるようになりました。

　この写真は、2014年に吉本が中心となって開いた沖縄国際映画祭の屋外イベントで、COWCOWの相方、多田健二ら芸人仲間を撮った写真です。開放的な沖縄の空気もあって、みんな良い表情をしていて、お気に入りの一枚ですね。