コンピレーションアルバム「ありがとうのうた」のジャケット=ソニー・ミュージックマーケティングユナイテッド提供

【美とあそぶ】アンガールズ・山根良顕さん/1「芸は身を助ける」実感

文:浜中慎哉(聞き手、毎日新聞記者)

インタビュー

 書道は小学1年生の時、両親に近所の書道教室に通わされたのがきっかけで始めました。うまく書けると達成感があったし、同じ教室に通う同級生の女の子と仲良くなれたりもして、楽しかった。高校2年生の時まで通いました。

 その後しばらく書に触れる機会はありませんでした。ただ、お笑いの仕事を始めて、特技を聞かれるたびに「書道」と答えていると、2006年ごろから書道関係の仕事をいただくようになりました。この作品は、10年に発売された、「感謝の気持ち」をテーマにしたさまざまな楽曲が収録されているコンピレーションアルバム「ありがとうのうた」の題字です。まさに「芸は身を助ける」で、書道をやっていて良かったと思いますね。

 でも、昨年あるテレビ番組で書いた作品を見た母親から「最近、全然字を書いていないでしょう」と怒られたんですよ。それからは、家で練習する時間を作るようにしています。

PROFILE:

山根良顕(やまね・よしあき)さん

1976年生まれ、広島県出身。広島修道大法学部卒。2000年、田中卓志さんとお笑いコンビ「アンガールズ」を結成。テレビやラジオなどで幅広く活躍している。書道は七段。

2021年9月27日 毎日新聞・東京夕刊 掲載

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