【常設展】 台湾原住民族の資料公開 天理大付属天理参考館

文:高橋咲子(毎日新聞記者)

コレクション

 奈良県天理市の天理大付属天理参考館(0743・63・8414)で、台湾原住民族(先住民の正式名称)の資料が公開されている。南部のパイワンや、漢民族化したとされる平埔(へいほ)族の貴重な資料が展示されている。

 同館は海外事情参考品室として1930年に設立。天理教を海外布教する際、現地の文化を知るために収集を始めたという。世界の生活文化や考古美術の資料約30万点を収蔵、3000点を常設展示している。

 約2000点の台湾原住民族コレクションは同館の特色の一つで、台湾人収集家から寄贈された資料がメイン。常設展では短剣、首飾り、つぼといったパイワンの「三宝」や、中国清朝への帰順を示す平埔族パゼッヘの首長の肖像画(複製)などが見られる。火曜休館。

2022年5月18日 毎日新聞・東京夕刊 掲載

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