
企画展
ハニワと土偶の近代
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【東京】
2024年10月1日~12月22日
- 本展に
ついて - 開催概要
- みどころ
なぜ、出土遺物は一時期に集中して注目を浴びたのか、その評価はいかに広まったのか、作家たちが遺物の掘りおこしに熱中したのはなぜか——本展は美術を中心に、文化史の舞台に躍り出た「出土モチーフ」の系譜を、明治時代から現代にかけて追いかけつつ、ハニワや土器、土偶に向けられた視線の変遷を探ります。歴史をひもとき、その複雑な機微を知ることで、私たちの足下に積み重なる文化的・社会的な「地層」が浮かびあがってくるでしょう。
【会場】東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー(東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口徒歩3分)
【会期】2024年 10月1日(火)~12月22日(日)
【休館日】月曜日(10月14日、11月4日は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)
【開館時間】10:00—17:00 (金・土曜日は10:00—20:00) *入館は閉館の30分前まで
【主催】東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、毎日新聞社
【協賛】JR東日本、光村印刷
【お問合せ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
1. ハニワ・土偶ブームの裏側、掘りおこします
きっと誰もが子どもの頃に出会い、身近な存在として親しんできたハニワや土偶。それらが歴史教科書の冒頭に登場するようになったのは、実は遠い昔のことではなく、「芸術」として語られるようになったのも近代以降のこと。
美術品を鑑賞しながらハニワ・土偶ブームの裏側が見えてくる、一粒で二度おいしい展覧会です。
2. 考古図譜からマンガまで
本展の大きな特徴はとりあげる時代とジャンルの幅広さ。出土品を克明に描いた明治時代のスケッチから、果てはマンガまで。ハニワと土偶があらゆる文化に連なっていることを知ると、美術館を出た時、景色が少しだけ変わってみえるかもしれません。にぎやかな展示にご期待ください。
3. ハニワと土偶のメガネで未来が見える
遺物をめぐるブームにはいつも容易ならぬ背景があり、今後もきっと繰り返されるでしょう。本展は過去の回想に留まらず、これから起こり得ることの示唆にもなるはずです。古から未来が掘り出される!
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