屋上は緑化され、緑に囲まれた建物外観

 緑豊かな東京都立神代植物公園を歩くと、調布市総合体育館が見えてくる。

 地下1階地上1階建てで、1985(昭和60)年に完成した。屋上は緑化され、ゆるやかな丘の起伏の一部となっており、景観に溶け込んでいる。一帯は建物の高さ規制があるためビルのような高層タイプにするのは難しく、地下に掘り下げて半地下式となった。

 地下には木製フローリングの大体育室がある。四隅は角がなく、ゆるやかな曲線を描く木壁に覆われている。安全面への細やかな配慮が見て取れる。体育室を見下ろす観客席部分が地上1階になる。1周150㍍のランニングコースが設けられ、空間を効率的に活用している。開放感があるため、窮屈さを感じさせないのが特徴だ。近くに調布飛行場があるが、飛行機の音はあまり聞こえてこない。

大体育室の角はゆるやかな曲線を描く
天井高もゆとりがあるランニングコース

 他に、小体育室や屋内プール、機器を備えたトレーニング室、会議室などがある。2024年度には市民ら約15万人の利用があり、広く愛されている。

2025年8月10日 毎日新聞・日曜くらぶ 掲載

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