往時の趣を今に伝える赤レンガ倉庫=三村政司撮影

 大阪市港区の築港赤レンガ倉庫は、ロンドンやニューヨークの古い街並みにあっても不自然ではない雰囲気を漂わせている。

 1923年に住友倉庫が建設。計4棟から成り、赤レンガの壁と、トラス構造の屋根が連なるデザインが特長だ。建物外部には、コンテナを運ぶためのクレーンや、重厚な片引き戸も。

 物流拠点の移動により99年に倉庫としての役割を終えた。大阪市の管理を経て2015年にクラシックカーを展示する「ジーライオンミュージアム」としてよみがえった。耐震補強を施しただけで、壁などはほぼそのままという。

クラシックカーの展示場となっている倉庫内。壁には2階の床だった跡の白い筋が残る=三村政司撮影

 現在は時代を彩った国内外の名車約80台を保存公開している。映画「ゴッドファーザー」で使用したキャデラックや英国の29年式ファントム、トヨタ2000GTなどが並び、愛好家でなくても圧倒される。担当者は「赤レンガ倉庫もクラシックカーも、長く使うほど価値が増す。相性がよいのです」と胸を張る。

 レストランも併設され、古き良き時代の名残を楽しむ大人の空間になっている。

倉庫として使われていた当時の排気口も色あせたまま残っている=三村政司撮影

2026年3月8日 毎日新聞・日曜くらぶ 掲載

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