「空」1948(昭和23)年以降、個人蔵=提供写真

【展覧会】
「没後50年 髙島野十郎展」 千葉県立美術館 作品紹介/下
「空」

文:津上千春(千葉県立美術館研究員)

日本美術

 ◇様々なヒマワリ、見比べて

 雲ひとつない青空を背景に、大輪の花を咲かせたヒマワリが描かれている。野十郎は画業の初期から晩年にかけてしばしばこの花を描いているが、大正期の作品は、ファン・ゴッホからの影響が顕著である。1954年頃には、民家の庭に咲く背の高いヒマワリを全体的に捉えた作品も制作していて、本展では制作時期の異なる様々なヒマワリを見ることができる。また、本展では、一見なにげなく描かれた作品の背後に、無常観や生命の循環といった仏教的な意味を読み取ろうという試みもなされている。本作の「くう」という題名にも、そのヒントが…?

INFORMATION

没後50年 髙島野十郎展

<会   期>9月28日(日)まで
<会   場>千葉県立美術館(千葉市中央区中央港1)
<問い合わせ>043・242・8311。展覧会公式サイト

2025年8月2日 毎日新聞・千葉版 掲載

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