八千代市市民会館(千葉県)は、のどかな街並みの中にたたずむ。地上3階、地下1階建てで1973(昭和48)年に開館した。
建物南側から眺めると、玄関ホールがある中央の3階部は羽板が平行に並ぶ意匠が特徴的で、ハーモニカの形容にも見え親しみがわく。館内に強い西日などが直接差し込むのを防ぐ役割もある。正面から左奥に大ホール、右側には小ホールがある。他に会議室、リハーサル室、音楽練習室などを備える。
大ホールのホワイエは、高さ約9㍍ある天井まで届く採光窓が連なり開放感にあふれる。打ち放しコンクリートの角柱がシンプルな構成の空間で、存在感を放っている。ホールに入ると、静寂の度合いが増すような静けさに包まれた。どんちょうのデザインは一般募集で選ばれたもので、市の市章や自然の光景を図案化したものという。


2013年に建設当初の趣を残したまま、耐震化や音響効果などを整備してリニューアルオープンした。
2026年6月7日 毎日新聞・日曜くらぶ 掲載