戸田建設(本社・東京)は8日、東京・京橋で自社ビル建て替えによって進める芸術文化拠点事業について発表した。2024年9月完成予定のTODA BUILDING=写真=の低層部で、若手作家がパブリックアートを発表するプログラムを実施するほか、現代美術のギャラリーが入居するフロアも設ける。

 都市再生特区制度を利用し、隣接するアーティゾン美術館と共に文化拠点化を目指す。外部アドバイザーには、クリエーティブ・ディレクターの小池一子さんら5人を迎える。

 新進作家を招き、期間限定で共用空間を活用して作品を発表するプログラムの第1弾は、飯田志保子さんがキュレーターを務め、「螺旋(らせん)の可能性」をテーマに毛利悠子さんや、小野澤峻さんら4人が参加。毛利さんは「やりがいのある機会に、わくわくしている」と話していた。

2022年11月16日 毎日新聞・東京夕刊 掲載

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