【建築】 グッドデザイン賞の住まい28件紹介

文:平林由梨(毎日新聞記者)

建築

 グッドデザイン賞を受賞した全国の住宅28件を紹介する「Gマークの住まいデザイン」展が東京ミッドタウン・デザインハブ(東京都港区)で始まった。6月12日まで。

ソーラータウン府中の建築デザインを紹介するコーナー

 同賞は、1957年に旧通産省が設立した「グッドデザイン商品選定制度」を継承し、質の高いデザインを広めている。建築家、藤原徹平さんが「同賞の住宅部門が、建築と社会の関係を更新していく上で重要な役割を果たす」と本展を企画した。

 例えば、野沢正光建築工房による「ソーラータウン府中」は細長い敷地に16の住宅を角度をつけて並べ、真ん中に不規則な形をしたコモンスペース(共有空間)を創出。駆け回る子どもの写真がデザインの成果を伝える=写真。これからの暮らしや新しい経済を想像するヒントに満ちた展覧会だ。

2022年4月20日 毎日新聞・東京夕刊 掲載

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