国内最大規模のファッションイベント「ファッション・ウィーク東京」（日本ファッション・ウィーク推進機構主催、毎日新聞社など協賛）が17日、東京・京橋のTODAホール&カンファレンス東京などを会場に開幕した。イベントの中心となる東京コレクションには37ブランドが参加、32ブランドがランウエーショーを行い、5ブランドがオンラインで2025年秋冬の新作を発表する。22日まで。

　今回5回目の参加となった「HOUGA」は、東京・池袋にある重要文化財「自由学園明日館」でショーを開催した。テーマは「Spellonmyboundaries（私の境界に魔法をかけて）」。自分らしさが分からなくなり、どこにもなじめないような感覚の中でも、自分の力を信じて努力によって魔法をかけるというイメージで、魔女から着想を得たという。気軽に着られる通常のラインに加え、今季から新たに展開する、より高級感を意識した「HOUGABanquet」のお披露目ともなった。

　ショーではシルクオーガンジーをぜいたくに使用したドレスや、フリルたっぷりのドレス、秋冬らしいニット素材やタータンチェック柄のルックなどが登場。ランウエーを華やかに彩った。

　デザイナーの石田萌さんは「今を生きる人たちが、自分らしく輝いて楽しく生きられる世界をつくっていけたらという思いで作りました。HOUGAの世界観やクリエーションの幅を見せられたと思う」と話した。